素通り通信

愉快な記録です。

長いこと親しまれるもの

14年ぶりにディズニーランドに行きました。

モンスターズインク・ライド&シーク
という新しいアトラクションのプレビュー(きちんとした公開前に見れるそうな)の招待券を頂きまして。パスポートつきです。せっかくなので行ってみました。
えーと、今まで、よくわかんなかったんですよ。ディズニーリゾート。
そもそも人ごみが嫌い。何でみんな行くんだろう同じところに。
乗り物が嫌い。長時間並んでまで乗る意義がわからない。
苦手なんで乗りませんが。
乗ったことあるのにわざわざ並んだりして、何度も乗るらしいじゃないですか。
そこまでして乗るもんだという感覚がまったくわかんない。
夢の国とかいってもすべて人工的。あんなのが夢なのか。無理矢理作って夢の国か。
あと、ディズニー大好き!とかいってる人で、凄いリピーターで詳しくて、そんで「あなたも好きである」という前提で自慢話をしたりするスイーツの方々が迷惑だったり話がつまらなかったり押し付けがましかったりして、印象が悪くなりすぎているんですよね。
もう「うわぁ、遠い」って感じ。
否定すると空気悪くなるから「へえ」と適当にごまかす。
この「遠い感じ」というのは
多分私がここでピンクフロイドについて語ってみたところで誰も理解できない、っていう感じと同じなんだろうと。
そして私は妄想するのです。
「私は貴方にナパームデスのCDを貸したりはしないわけです。だから貴方もディズニーリゾートの話なんかしないでほしいわけです。」
言わないけど。
いや、それは、もう、あの14年前に理解したわけでした、そうなんです。

で、今回、行ってみたわけですが
当該の新アトラクションが絶叫系(マジほんと勘弁してほしい)ではなくて、そして内部の細かいところまでのつくりが本当に凝っていてかわいくて、ということとか
その新アトラクションは招待券の人しか入れなかったおかげか、並んで乗らずに済んだこととか
なんかショウが見れるランチの店に行って面白かったとか
乗り物に乗れないから、人形とか人とか中の人とか機械とかが動いたり踊ったり回ったり系のものばかり見たこととか
そういうのが
いろいろ功を奏したのか
ちょっと楽しい感覚がわかりました。
何しろ行き届いた(掃除とか)空間、従業員の教育されてる感じ、そして中の人たちの奮闘ぶり。
動かしてる人形とかの機械のメンテナンスの行き届いた感じ
これは「プロの技」なんでしょう。ようやるわ、マジで。
「夢の国」感覚はつかめませんでしたが
「夢の国」を作ろうとしてる気概は理解できました。
だからってまた行きたいとかこれっぽっちも思わないし、行くとしてもたぶんまた15年後くらいだと思うんですが
東京駅であっちのほうから乗り換えにくる浮かれた集団を見ても、今までほど憂鬱にならないとは思います。