素通り通信

愉快な記録です。

元気なブスが婚活パーティーに行った話

前回行った婚活パーティーのお見合いタイムで、わりとひどいことがあった。私の顔を見るなりブワッと背を向けてしまい、わたしと一切会話しない人がいたのだ。なんちゅう男だ。話すらさせてくれない。話をしなきゃいけないタイムなのにルール無視である。ここまで見た目で判断されると、ブス扱いされることに人よりも慣れているわたしでも傷つく。ブスにも心はあるんです。

そのことを思い出して悲しい気分だったのと、本来は7月7日が結婚記念日だったことを母のメールで思い出してしまい、実の母に傷をえぐられるという災難が重なり「もう婚活パーティーなんて嫌じゃ」と思ってしまっていたのですが、ブスは負けずに婚活パーティーに行ってきました、それは7月8日。日曜日の夜。

 

負けてもいい、選ばれなくってもいい、多少は傷ついたっていい、でも「楽しかったなぁ」と言える夜にしてみたい。ということで

バツイチのブサイクデブは作戦を立てました。

 

その1:ファッションに気を使う。お洒落な同居人にアドバイスを頂いて「清潔感のあるデブ」を目指す。20年間一度も使ってないイヤリングとネックレスをしていく。体の毛ぜんぶ剃る。(しれっと書いてますが本当にぜんぶ剃ったので、ツルツルです)

 

その2:メガネをしないで裸眼で行く。メガネだとブスが強調されてしまうのでノンメガネにした。じつは最近老眼が始まり、メガネしてても近くが見えづらい、そしてもともとそこまで目が悪いわけではないので思い切って裸眼のブスで行くことにしました。

ちなみに裸眼でもかなりブサイクです

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どう見ても完全に芸人枠です、本当にありがとうごさいました。

いいんですわたしは天下のJ-Waveさんにも「駆け出しの芸人枠」で呼んで頂いた稀有なミュージシャンなのです。

 

その3:受付時に配布される「参加者名簿」を見ない。エントリー番号、名前、年齢、趣味特技などの一覧表が渡されるのだが、裸眼だと読めないので見ない、そもそも単なる一行情報で人の何がわかるのか。わたしが一行情報で判断されて切り捨てられていたとしたら嫌な思いをする。されて嫌なことをする側になりたくない。会って話してみないと人なんてわからない。年齢とか気にならない。ということで本当に一回も見なかった。

 

その4:楽しむ。元気なブスが走り回るプレイスタイルでいく。バツイチも隠さない。人の恋路は応援する。明るく面白いキャラクターを貫く。要は普段の自分でいく、ということです。

 

と、以上4つのポイントを守って参加してみたら

 

いきなり背を向けるような人はいませんでした。

よかった。

 

元気なブスですがしゃべるより聞く方が好きだったりするので、お見合いタイムも場を回すことに専念。でも、ちょっと気が合いそうな人には「あとで飲みましょう!」と立食タイムへのパスを送る。

元気なブスはゆるい自虐ネタで本来ライバルのはずの女性参加者を持ち上げてしまう。例:自分と同じ苗字の人が同じテーブルについたら、美人のほうの○○さん!美人のほうの○○さん!とみなさんに紹介する。そしたら美人の○○さんは「じゃあ若いほうの○○さんッ?」と私を褒めてくれるので「そんなに、、、若くないんです、、、」「えっ」「42歳」「えっ」

盛り上がらない席では必殺マシンガン質問でパス回し。

「今日何時に起きました?私5時です」

「6時半、、、」

「6時くらいかな?」

「俺3時!」

みんな朝が早い!老人会か!

元気なブスはどのテーブルに配置されても「よろしくお願いします!」と「ありがとうございました!」は明るく元気に欠かさずに。

 

と、いう感じで男女問わず全員と話をした元気なブスは、残念ながらカップル成立しませんでしたが、気に入ったイケメン男子がいい感じの女子とカップルになってて嬉しかったです。

元気に楽しんだら卑屈になる暇がなかった。

みんなーー幸せになってくれ!

 

帰りになんとなく意気投合した男女数名で二次会に行きました。

で、前回の「いきなり背中を向けられて会話を拒否された」事件を話していたら泣いてしまい、おねえさんに慰められた。今になって泣くほど辛かったんだな。

自分でもここまで傷ついてたとは思わなかった。あーーーーーーー

 

負った傷はプラスに変えていく、そんな学びは得ましたが

さすがに懲りたのでもう婚活パーティーには行かないと思います。

私みたいなのは運営側にいた方がいいんじゃないかな。

あとここまで行っといてなんですが、やっぱ再婚する気はまったくないです。恋愛もべつにいいです。

この気持ちを揺るがせてくれるような出会いがあれば変わるとは思いますが。

ブスの傷は深い。

 

おわりです。