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素通り通信

愉快な記録です。

桃太郎のはなし(1

鹿八郎は、八番目の子供であったが、比較的恵まれた環境に育った。

上の七人の兄弟姉妹は笛と獅子舞がどうしてもマスターできずにいた。
しかし、鹿八郎は天性の才能を持ったかのように一歳児の頃から笛を吹き、三歳の頃には獅子舞のセンターを取れるほどマスターしていたのだ。
生まれながらの才能である。

鹿八郎以外の七人の兄弟姉妹は笛と獅子舞ができなければ生きていけない村を追われるように離れて行き、それぞれ、鹿一郎は経理、鹿二恵はアロマテラピスト、鹿三郎は有機農業、鹿四枝は家政婦、鹿五朗は中学教師、鹿六助はバッティングセンター経営、鹿七子は資産家に嫁ぎ、皆自らの人生を豊かに暮らしていた。

鹿八郎は実家で両親を支えながら、村で二番目の美女といわれた多鶴子を嫁に貰い、生活していた。

盆と正月には八人兄妹やその家族も集まり、賑やかな宴が行われ、その幸福はいつまでも続くかのように思えた。

しかし、ある日、旅行先のニカラグアで両親は列車事故に遭い、どちらも即死。
壮大な葬儀が行われたが、遺された財産分与では一切揉めることなく
獅子舞と笛が村で一番得意な鹿八郎が、土地と財産を全て存続することになった。

それから三年。
鹿八郎は35歳となり、その日も日課である川での魚釣り、猟犬の伊佐次を従えてのキジ猟、裏山の椎茸獲り、タケノコ拾い、畑仕事、などに朝から精を出して働いていた。
結婚四年目にして初の子供を身籠った多鶴子はそろそろ臨月を迎えようとしていた。
鹿八郎はそんな多鶴子を大切に思い、仕事も家事全般もこなしていた。

よく晴れた朝だった。
撃ち落としたキジを獲りに行った伊佐次がなかなか戻ってこない。
どうしたんだろう。庭のような裏山で伊佐次が道に迷うことなどないのかぇ?

「伊佐次!伊佐次や!」

鹿八郎は伊佐次を追い、分け入って山に入っていったが、すぐに伊佐次を発見した。
伊佐次は、キジを咥え、そこに座っていた。

よく見ると伊佐次の隣に、それはそれは大きな桃が落ちていた。
ちょっとした熊の頭部くらいはあるだろうか。

「伊佐次、、おまえさん、、」

鹿八郎は一歩一歩と桃に導かれるように近づいていった。

大きな桃。
女性のそれとは違う、引き締まった男性の臀部に、よく似ていた。

思えば妻の妊娠期間も長く、鹿八郎の中には性欲が漲っていた。
時折釣った魚などで自分を慰めることはあったが、ここまで本気の尻を目の前にして、この性欲を抑えることができようか。

「伊佐次、ちょっと、そこで、待っとれや」

鹿八郎は、まず、桃の前で笛を吹いた。
幼少の頃から笛の達人であった鹿八郎。
そのメロディーラインの美しさに、目の前の桃の割れ目から、少し果汁が漏れてきたように思えた。

鹿八郎の初恋の相手は柔道部の博嗣先輩だった。
今も忘れない、あの、体育倉庫で、鹿八郎の艶やかに膨れ上がった燃えたぎる男のそれを難なく受け入れた博嗣の尻を。

それより更に大きく締まった桃が目の前にある。
そして鹿八郎の笛はその扉をひらいたのだ。

「先輩、、」

鹿八郎は忘れかけていた先輩との肉欲の毎日を思い出していた。
そして、既に服の隙間から飛び出している鹿八郎の男の角は、艶やかに、硬く、天を向いていた。

「ハアッ」

鹿八郎は、もう、我慢ができなかった。
大きな桃の隙間にズブズブと男の角を突き刺していった。

「ア、、、、アアッ」

それは今まで味わったことのない快感だった。
博嗣先輩のそれとも、妻のそれとも違う、溢れだす果汁に満ちた果肉が鹿八郎をゆっくりと包み、締めていく。

「桃、、、桃子、、、桃子ぉ!」

鹿八郎はもはや野獣のように腰を振り、果肉をズンズンと突き刺していく。
桃のそれは、まるで反応するかのように、鹿八郎のそれを絶妙なテクニックで導き、激しい運動にも応じているかのようだった。
まるで、、生きているみたいだ、、

あまりの快感に、鹿八郎のそれはすぐに弾けて飛んだ。

「アアッ、、、」

まるで初めての性体験のときのような、えもいわれぬ体験だった。
まだ脈打つそれを、そっと桃から抜き、鹿八郎は桃の柔らかい部分を撫でた。

桃の割れ目から少し漏れている鹿八郎と桃との果汁が混ざり、エロティックな艶を発していた。

「桃子、、、、」

一度のそれで全てを絞り出したかのような体験であったが、鹿八郎の角は、休むことなく再び膨張していった。

「もう一度、いいかい、桃子」

鹿八郎の目には、桃子が自らの尻をこちらに突き出し、二度目、三度目のおねだりをしているように見えた。
桃子の尻をそっと撫で、そっと、舐め、再び鹿八郎は男の部分を桃子の果汁を味わうべく突き刺した。

その後も桃子と鹿八郎の行為は続き、合計8回の放出を行った。
鹿八郎は八郎というだけあって、八回目で、ついに果てた。
腰が抜けたかのように、しばらく動くことができなかった。

一部始終を見ていた犬の伊佐次も、どことなく興奮した様子に見えた。

その日仕留めたキジと農作物を抱え、鹿八郎は多鶴子の待つ家に帰宅した。

多鶴子、今夜はキジ鍋にしよう。

続く