素通り通信

愉快な記録です。

団地住まい

子供の頃、団地住まいでした。
団地の一階は住居がなくて広場みたいになっていて、そして自転車置き場がありました。で、自転車置き場に新品自転車を置くのがなんか不安な人とかはエレベータに自転車をのせて自宅前に置いたりしてたのですが
まあそんな話はどうでもいいんですが
当時の自分がすごい恐怖を抱いたのは、その広場の存在でした。
なんで1階が壁もないのに13階建のビルを支えているんだ、と。
実際壁とかぜんぜんなくて太い柱が何メートルかおきに立っているんですが。
それは「ピロティー」という建築形式ですね。
今でこそそんなものはどこにでもあるのですが
当時の自分は、そのへんの他の団地はそういう構造ではなかった、とか、そのうえに周囲の団地の中でもわりと高い13階建てであるので柱ひとつの支えるべき重量がでかすぎるかじゃないか!というあたりから陰謀説を妄想して、倒壊による死を覚悟して毎日暮らしていました。
柱の中には鉄とか入っててじょうぶなんだと父に説明されて安心したように覚えています。
最近、中国でビルが倒れたり、鉄骨のかわりに竹が入ってた!みたいな写真を見て、当時の妄想が蘇りました。