法事で歌うってヤバくないですか
3月2日は後輩とその親御さんの法事で弾き語りライブをしてきました。
後輩が亡くなったのは2000年の話でもう19年も経つのだが毎年みんなで集まって親御さんと飲んで近況報告をして、みたいな同窓会的な集まりになっており、彼女の世代中心ですが、自分もその後輩からものすごく慕われていたのもあり、毎回呼ばれて行ける限り毎年行っていたし、結婚してからは元旦那もなぜか毎年ついてきて、すっかり受け入れられておりまして、そして離婚して去年は「なんかヤバイな」と思いながらも単独参加。
もう後輩世代も40代突入ですよ。みんな結婚して家庭持って子供2人も3人もいたり、ちゃんとしてマイホームなんか建てちゃって、法事にもお子さん連れてきて、そのお子様も私の身長に並ぶくらい成長!と、時が流れているわけですが
特に離婚後のこの1年間の私って四十路でバツイチで老けて全身のあらゆるところの毛が白くなり、離婚のショックで痩せるどころか太るし、ファッションセンスもひどく、モヒカンとかの変な髪型で、スカジャンとか着て出勤しちゃうアホなんですよ。結局いま普通に就職してますが、去年はバイトをクビになったりしてまして。
で、この19年、結婚できたけど家庭?は守れず離婚、脳にカテーテル入れられるし、子供もできなかったし、もう出産できる年齢リミット過ぎたし、離婚の勢いで東京さ行くで〜と根性だけで大田区に引っ越して線路沿いの変な安い物件に住んでて、婚活もやってみたけどままならず、カネもないのに食費削っても酒は飲むとかバカで、学生みたいに朝まで飲んだり記憶なくして失敗したり国際ロマンス詐欺の相手してワイドショーデビューしたり、同居人は東京卒業して大自然に飛び出していきまして、ひとりぼっち。好きな人はいますけど「好きってなんだろう」と根源的な疑問が浮かび存在の意味とか考え出して、もうずっと片思いでいい!!人として成長したい!!でも結局呑んだくれてクズな生活。やまない偏頭痛。
もう散々なんですよ。
で、結局何にもなれてないクズなのに肩書きだけは増える謎現象は起きるし、貧乏すぎて水筒に水道水を入れて会社に持っていくような生活で、精神病からは脱却したものの、モテないカネない生きてる価値ももはや意味もない、音楽だけは首の皮一枚で続けているけど、あ、亀は飼ってますから守るものはありますけど
ド底辺といっても過言でもない、そんな状態でございますが
今年は歌ってくださいーと幹事の後輩から連絡いただいて
そうかそういうことになっているのか、思えば現役でバリバリ音楽続けてるやつはもはや殆どいない。私が歌えばいいのなら。
まあ、あいつGLAY好きだったし、わたしは佐久間さんとも仲良くしてたし、なんかやるしかないなーとOKした、のですけど
ノリでなにも考えずに承諾してしまったことにあとから気がついてしまい、しばし途方にくれておりました。
プレッシャーたるもの半端ない。
まあ、私はギターが一本あればどこでもライブできるけど「そつなくこなす」ステージましてや法事に合うスタイルでないのは致命的に明らかで
なにを歌えばよいのやら。
「涙そうそう」とかカバーすればよさそうだが、わたしにそれを求めてる人はいない。
そして、お子様たちもいる前で「故人と残されたこちら側の我々」が納得できる何かができるのだろうか。
あっ、盛り上げたいならOL10年生をやればいいのかな?あれは佐久間さんもブログでダイレクトに褒めてくれてたし、カラオケ入ってるし、どこでやっても大合唱を勝ち取る!!!!いける!!!
というところで「会場のカラオケマシンが故障中」という泣ける連絡をいただき、お、おう、やっぱギター弾くんかい。などと。
後輩が亡くなってからの一年はご両親と色々会う機会も多く、その頃「あの子は地下鉄が好きじゃなかったのよ」とお母様に聞いたことがありました。
そのエピソードを歌にしたのが「無題ドキュメント」という曲です。
この曲は私も編成によってアレンジを毎回変えてますが
じつは、、、色んな人にカバーされてます。
みんな凄腕。
これとか↑やべえ。鉄塔登っとる。
もうこれらの動画流せばよいのでは、、、、?
いやいや、それはいかんいかん、生演奏しないといけない、、、、、と、追い詰められていたところ
じつはわたくし一周忌の時にもライブをしていたことが判明しました。18年前?
そうそう亡くなった時にCD作ったんだけど新曲入れたんっすよね。
その曲やったんですけど
一周忌の時点ではくつした始めてなかったので歌うという発想はなく、レコーディングで歌ってくれたスーパーボーカリストの白石さんに歌ってもらって、涙涙のステージをやりました。私?私はギターひいてました隣で。
そんなことを思い出してみたものの、果たしてなにをやるべきか分からなくなり、とりあえず昔やってた曲をやろうー!と、大昔の学祭のビデオ(VHS)などを見返して「あいつがいつも最前列で見てくれて好きだった曲」をサルベージして、本当は別の人が歌ってる曲だったけど死ぬほど練習したら自分のモノになってきたのでやってみました。
できた。天才か。
この状況でマイクもなにもなしに、立派にやれるんだな私は。
で、盛り上がってるっぽかったので、いつもやってる「哺乳類」という「おっぱいおっぱいおっぱいおっぱい」と繰り返すだけの歌をついでにやったら
大爆笑を得られたのでした。すごい。
法事で大爆笑取れる人材は、そんなにいないのでは?
というか不謹慎ながら、故人2人は喜んでると思います。それでいいのだ。
当日朝、プレッシャーから逃れるために元気の素を飲みました
で、ライブのことしか頭になかったのですが、そもそも見た目が不謹慎なことに気がつき
自撮りしたらすごかった。これから法事には見えません。そりゃそう。
そんな感じで生きてる先輩です。
おそらく来年も生きてます。
法事の後にみんなでカラオケ行ったらジョイサウンドの店でして
ちゃっかりOL10年生キメておきました。
もはや、彼女の倍くらい生きてきてしまいまして、ど底辺を彷徨っているけれど
やるべき時やるべき事を全力でやれたのはスターの証でしょう。ちょっとは自信持てそうです。
あ、結局無題ドキュメントやってない、、
ということで法事で歌うという稀有な体験をしたので記録しておきました。
私は結婚式でも歌うことありますが、殆どの持ち歌が暗い歌詞なのであまりオリジナルやるべきではない感じ、なのにカバーを求めてもらえないので、OL10年生かおっぱいおっぱいになりますが、それでもよければぜひ披露宴にお誘いくださいませ。ほんとか。